出産祝いのお返し(内祝い)の時期

出産の内祝いは、生後1ヵ月、お宮参りの前後に赤ちゃんの名前で贈ります。親しい人や身内の間で慶びを分ち合うという意味の「内祝い」は、元来、おめでたいことを一緒にお祝いしてもらうために、宴席に招いたり、お赤飯や紅白のお餅などを配るのが習わしでした。ですから、出産を知らせた人全員に贈ったのですが、お祝いの催促とも受け取られかねないので、最近ではお祝いをいただいた方へのお返しをするという捉え方が一般的です。いただいた品物の金額の2分の1〜3分の1相当を目安で贈ると良いでしょう。または、お祝いの金額の多少にかぎらず一律にしても失礼にはなりません。出産を祝っていただいた方々へ「心よりお礼申し上げます」という感謝の気持ちをきちんと伝えることが大事です。まずは、出産祝いをいただいた方へ3日以内には電話や手紙でお礼の言葉を届けます。内祝いはお宮参りの前後、つまり生後30日くらいに先方に届くように贈ります。

内祝いは名披露目の意味

赤ちゃんが誕生したら、肉親はもちろん仲人さんや親しい友人たちに20日以内に知らせます。通常の知人・友人には年賀状で知らせることも多いようです。内祝いとはお返しではなく本来自分たちで祝う「自祝い」のことですので、「赤ちゃんの名前は○○ですのでどうぞよろしく」という名披露目の意味合いが大きいのです。赤ちゃん誕生の報告や名前のお披露目をすることは、赤ちゃんが社会の一員になる第一歩でもあります。
内祝いの体裁は、のしをつけて水引は白赤の蝶結びにします。表書きは「内祝」とし、赤ちゃんの名前で贈ります。めずらしい名前にはフリガナをふります。地方によっては、のし紙に張り子の犬やでんでん太鼓の絵が印刷されているものを用いるところや、命名札を貼るところもあるようです。

出産祝いのお返し(内祝い)の品物

石けんやタオルのセット、寝具、洗剤など、実用的な消耗品であったり、インテリア小物・漆器・陶器などの記念品でも良いでしょう。内祝いに多いのはタオルや寝具などの繊維品ですが、手触りがよい、吸湿性がよい、抗菌作用などが人気です。食品関連ならお菓子や砂糖・コーヒー・紅茶セットなど日持ちのするものが一般的ですが、伝統的には、かつおぶし、油、ハムなどの高級品が慶事の定番はです。地域によって、砂糖などの定番がある場合もあります。洗剤、お茶、のりなどは、年配の方の場合には、快気祝いや弔事のイメージも強いので、さけた方が無難でしょう。また、とくに親しい間柄なら、赤ちゃんの写真を添えると喜ばれます。

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Copyright © 2008 出産祝のお返し(内祝い)は、赤ちゃんの名披露目でもあります